ダンゴウオ

ペットとしても飼育できるダンゴウオ

ちょっと料理に詳しい人なら、「ダンゴウオ」と聞いたときに最初に思い浮かべるのは「偽キャビア」ではないかと思います。

高級料理がブームになった時期、安いキャビアに使用されているのはチョウザメではなくランプフィッシュの卵であるということが話題になりました。

ランプフィッシュとはダンゴウオ科の一種で、腹部についている吸盤で岩に張り付くという珍しい生態をしています。

偽キャビアのもとになるランプフィッシュは北米東岸に多く分布しており、日本近海にいるダンゴウオは残念ながらキャビアの類似品を作ることができません。

日本で見られるダンゴウオは体長数cm程度の非常に小さい魚で、ランプフィッシュ同様に体の吸盤を使って岩などに張り付くことができます。

体全体が丸みを帯びておりつるつると鱗のない形をしていることから、見た目の珍しさにひかれてペットにしたいと希望する人が多く見られています。

ペットショップなどを仲介して購入することももちろんできますが、静岡県下田~千葉県小湊あたりの関東近海や佐渡付近に多く見られるので自分で捕まえることも可能です。

水深20mくらいの岩礁の中に多く存在するので冬期間にダイビングをしていると色とりどりのダンゴウオの群れに遭遇することがよくあります。

意外に水族館での展示例は少ない

日本でペット飼育用として流通しているダンゴウオは、体長50cm以上にもなるランプフィッシュではなく、3~5cmくらいまでの種類です。

ダンゴウオの魅力はいろいろな色や模様のものがいるということで、海藻に複数のダンゴウオが貼り付いている様子はコミカルで見ていてかなり楽しいっものです。

しかし案外そんな海中の様子を再現してくれる水族館は少なく、全国でも展示しているところは数えるほどしかありません。

その理由はダンゴウオの寿命が長くて1年くらいと大変に短く、飼育を継続的に行うのが難しいからと言われます。

地元の下田海中水族館やヨコハマおもしろ水族館といったところはよく見られますが、ほとんどの水族館では期間限定の展示となっています。

自宅で飼育をするときには水温に十分注意をしつつ、繁殖を促す環境を作っていくということが重要になります。
ダンゴウオに適する水温はだいたい15~18℃くらいなので温度が上がりすぎないように気をつけて水の管理をしていきます。

反対に水温が低くなりすぎると今度は餌を食べる量が減ってしまうので、栄養不足から死んでしまう個体が増えてきます。

上手に飼育をすることができればどんどん子供を産んでくれるので、賑やかに水槽内を動き回る小さなダンゴウオの群れを再現することができます。

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