カコミスル

アライグマの仲間であるカコミスルの生態

カコミスル(Cacomistle)とは、もともとナワトル語の「半分ピューマ」という意味で付けられた名称です。
日本ではペット用動物としてはかなり珍しい存在なので、名前を聞いただけでどんな動物かすぐにわかるという人はそれほど多くないことと思います。

生物学的にはネコ目アライグマ科カコミスル属に分類されており、主に北米大陸の乾燥地域に数多く生息しています。

中でも赤道付近のメキシコ国内~アメリカ南部の地域に集中しており、古くは鉱夫たちが炭鉱小屋で害虫・ネズミ駆除のために飼育をしてきたという歴史があります。

外観はアライグマの仲間ということでかなり似た部分もあるのですが、アライグマ特有の目の周りの黒斑点がなく体つきも細身ですっきりとした印象をしています。

体だけを見るとイエネコにも近いように思いますが、長い尻尾についている黒と白の縞模様がアライグマと共通の特長となっています。

カコミスルはアライグマ科に属する動物の中で最も体のサイズが小さいと言われており、成体になっても体長は30~42cm程度、体重も大きくても1.5kgくらいまでにしかなりません。

基本的な生態は夜行性で、木登りを得意としていますが主に地上で生活をします。
巣を作るのは岩場の隙間や木のほこら、人間がいなくなった建物の中といった場所です。
古くから人のために働くペットとして飼育されてきたということもあって、人間に対してあまり警戒心がなく飼育をしていくと自然に慣れてくれます。

垂直の壁もすいすいと登れる脚力が特長

カコミスルの最大の特長は身軽で高い運動能力です。
非常に珍しいのが後ろ足の関節で、180度以上回転をすることができることによりバランスの悪い場所もすいすいと上っていくことができます。

また大きな尻尾も体のバランスを取るために上手に使われており、かなり運動できる範囲は広い元気な動物と言えます。

日本においては知名度があまりないカコミスルですが、北米においてはペット用動物として比較的よく見かけることができます。

日本に原種は存在していませんので入手するためにはアメリカから輸入をしなくてはならず、価格はかなり高くなります。

飼育そのものはそれほど苦労はなく、肉食性の強い雑食ということでだいたい犬と同じような食事内容にしておけば健康を維持することができます。

最大のネックとなるのが運動量の多さで、一般住宅で飼育をする場合完全に室内飼いにしてケージの中に閉じ込めておくと運動不足からストレスを感じてしまうことがあります。

幼体の頃からかわいがって育てていればすぐに人馴れをしてくれるのでしつけもしやすいのですが、一方で肉食性動物らしい獰猛さもあるため十分注意が必要です。

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