Q熱

世界中で感染が確認されている感染症

遺伝子
ペットから感染する病気の中でも、最も感染範囲が広いものの1つに、このQ熱が挙げられます。
ニュージーランドを除く、全世界に感染が認められていて、非常に感染力と感染範囲が広いのが特徴です。
牛などの家畜に加えて、犬やネコなどのペットもこの原因となるコクシエラ菌に感染するため、家畜を扱う人々だけでなく、一般家庭にもこの病気が入り込んでしまうのが、その理由と言えるでしょう。

とても感染力が強い菌で、人間の場合、たとえ一個の細菌が体内に入っただけでも症状を引き起こすことがあるとされています。
また、乾燥への耐性も持っているため、土埃などと一緒に菌が舞ってしまい、口などを通して体内に入ってしまうこともあります。

このように、Q熱は感染力の強さから、日本でも被害をもたらすことがあり、ペットを飼っているのであれば、ある程度の注意をする必要があるでしょう。
過度の恐怖を抱く必要はありませんが、こうした病気があることを知っておくと、そのリスクを最大限減らすことができるようになります。

Q熱がもたらす症状

Q熱は、2週間から4週間の潜伏期間があるため、場合によっては原因が特定できないことがあります。
原因菌に感染しても半分ほどは症状が出ず、そのまま菌が死滅してしまいます。
しかし、残りの50パーセントはインフルエンザのような症状をもたらします。

主な症状としては、38度を超えるような高熱や節々の痛み、倦怠感、頭痛などがあります。
そして、そのうちの2割ほどの患者に、肝炎もしくは肝炎と同じような症状が現れるため、症状が重くなるケースも見られます。

Q熱の怖いところは、急性症状だけに収まらず、慢性Q熱へと移行する可能性があることです。
慢性肝炎や心内膜炎といった重い病気をもたらすこともありますので、臓器移植をしたことがある人や、腎臓病を持っている人は気をつけた方が良いでしょう。

急性のQ熱であれば、1週間から2週間ほどで症状が和らぎ、その後完治しますので対症療法を中心にしっかりと治療を行えば心配する必要はありません。
また、Q熱に一度かかると免疫が確立されますので、その後は感染の心配がないというのも、この病気の特徴と言えます。

治療と予防方法

Q熱の治療には、テトラサイクリン系の抗生物質が有効です。
この抗生物質は人間だけでなく、動物にも効果のある薬ですので、ペットが感染していることが分かったら投与するのが無難でしょう。

人間用のワクチンも開発されていますので、獣医など感染リスクが高い人は事前に接種をすることもできます。
しっかりとした検査方法も確立されていますし、治療方法も確実なものがありますので、病気を患っても過度な不安感を抱かずに病院で治療を受けるようにしましょう。

 

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