レプトスピラ症

昔から知られた動物からの感染症

このレプトスピラ症という病気は、日本でも昔から発生が確認されているもので、秋疫や七日熱などの名前で一般に知られていました。
それだけ、動物からの感染症としてポピュラーな病気で、世界中で感染が確認されています。
日本においては衛生環境の充実や、検査や治療が発達していることもあり、感染の報告例や重篤になるケースは減少しています。
しかし、数十年前までは何十件も死亡例があった感染症ですので、甘く見てもいい病気ではありません。

レプトスピラ症は、レプトスピラ菌を始めとする複数の細菌がもたらす感染症で、その感染源は多岐に亘ります。
ほ乳類はほとんどすべての動物が感染すると考えられていて、人間へはネズミなどの動物に加えて、犬やネコなどのペットからも感染する可能性があります。

インフルエンザのような症状をもたらす

レプトスピラ症の原因菌に感染すると、3日から2週間ほどの潜伏期間を経て症状が出てきます。
その症状は、高熱や節々の痛み、全身がけだるい感じがするなどの、インフルエンザのようなものです。
健康な大人であれば、この症状より進むことは少なく、比較的短い期間で症状が治まります。

しかし、ワイル病という重い病気に移行する例もいくつも確認されていますので、適切な治療を受けることは肝心です。
ワイル病は、黄疸や肝臓や腎臓障害を引き起こし、全身の出血が認められることもあります。
この出血症状はエボラ出血熱に匹敵するほどの、重大な被害をもたらすこともあるとされていますので、大変難しい病気です。

また、犬が感染して症状を出すようになると、出血や嘔吐などが現れるようになり、数日で死亡してしまいます。
そのため、人間にも動物にも深刻なダメージをもたらす危険性のある病気として十分な注意が求められるのです。

ワクチンが開発されていて予防が可能

レプトスピラ症に対応するワクチンが開発されていますので、感染が多い地域に渡航する際には、予防接種していくことは賢明でしょう。
また、この感染症は感染した動物との接触だけでなく、汚染された水によって感染することが多いので、流行地域では不用意に水に入らないなどの配慮が求められます。

日本では現在リスクが減っていますが、ペットの排泄物の処理に気をつけるなどして、感染リスクを下げるのは重要なことでしょう。
また、犬などのペットを外国から輸入する際には、レプトスピラ症の検査が義務付けられていて、感染していないことを証明しなくてはなりません。

ペットからうつる感染症は、人間がしっかりと予防策を講じ、動物との接触に気をつけていれば防げることが多いものです。
ペットとの触れ合いは貴重な時間ですので、きちんと感染症についての知識を持って楽しみたいですね。

 

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